扉の向こう、静かな空間にふわりと現れた瞬間、空気がやわらかく震えた。 まるで陽だまりの中で密かに揺れる一輪の花。 その笑顔は無垢で、だが視線の奥に潜む艶が、見る者の理性をやさしくほどいていく。 均整のとれたスレンダーな肢体には、過度な装飾も衒いもない。 それゆえにこそ際立つ美しさ――自然体の中に漂う、気品と本能。 保育士として培った穏やかさが彼女の所作に宿り、優しさが温度を持って伝わってくる。 けれど、その唇がふと濡れ、瞳が少し揺れたとき、空気はたちまち甘く変わる。 どこを触れても感じてしまう、という言葉は決して誇張ではない。 その敏感な反応に、こちらの鼓動まで速まる。 ローションに包まれたとろけるような時間。 ぬるりと、ゆっくりと、二人の輪郭が溶けていく。 言葉を交わさずとも、指先の温度と鼓動のリズムだけで伝え合える――そんな濃密なひととき。 「ぎゅっとしてくれて、でもベッドではちょっとイジワルな人が好き」 その言葉には、少女のような無垢さと、女の色香が絶妙に絡み合う。 甘えたい本音と、試されたい欲望。 彼女と過ごす時間は、そんな心の奥にしまった感情さえも自然と引き出されてしまう。 恋に落ちるというより、恋に巻き込まれるような感覚。 カフェのようにほっとする時間のあと、彼女はあなたを静かに、でも確かに深く堕としていく。 その笑顔の裏にある甘美な檻。 一度知れば、もう二度と、忘れられない。